コネクタ(Connector)

コネクタ(Connector)

コネクタ(connector)は、コンポジット構造図の内部構造に含まれるクラスのインスタンス間の通信リンクを表すものである。

2つのインスタンス間に実線を引くことでコネクタを表現する。

コネクタには名前がつけられる。表記法は、

  • 名前:型名
名前
コネクタの名前
型名
コネクタが表す関連の名前(コネクタはインスタンス間におけるリンク。リンクは関連のインスタンスってことで型名==関連名)

コネクタは、インスタンス間に通信リンクが存在することを表すが、通信の実際の方法などについては指定しない。それは単純なメソッド呼び出しであるかも知れないし、ソケット接続などの複雑なプロトコルを用いたものかも知れない。
コネクタに対して制約をつけることが可能。制約はノートに記述され、破線によってコネクタに関連付けられる。

また、コネクタのそれぞれの終端の多重度を指定するために、標準的な多重度の表記を使える。

【注意】コネクタはほとんどの場合、関連のインスタンスだが必ずしもそうでなければいけないということはない。

関連
  • end:ConnectorEnd[2..0]
  • type:Association[0..1]
  • redefinedConnector:Connector[0..*]
end
1つのコネクタは少なくとも2つのコネクタ端からなる。各コネクタ端は、そこに付加された接続可能な要素を片づけしている分類子のインスタンスの参加を表している。
type
このコネクタに対応しているリンクを規定するオプションの関連。
redefinedConnector
1つのコネクタは,含んでいる分類市が特化される際に再定義されても良い。再定義されているコネクタは再定義されたコネクタの型を規定する肩をもっても良い。再定義しているコネクタのコネクタ端の型は,再定義されたコネクタのコネクタ端の型を規定しても良い。再定義しているコネクタのコネクタ端のプロパティは置き換えても良い。
制約
  1. コネクタの端が付加されている接続可能な要素の方は,もしあるならば,コネクタを片付ける関連端の型に適合しなければならない。
  2. コネクタの端に付加された接続可能な要素は互換性がなければならない。
  3. コネクタに所有される各コネクタ端に対する役割としてつけられたConnectableElementsは、コネクタを所有する分類子の役割でなければならないか,またはそのような役割のポートでなければならない。