操作
操作(operation)は、特定の振る舞いの呼び出し方を定義するもので、クラスの機能の1つである。
UMLでは振る舞いの呼び出し方の仕様(操作)と、振る舞いの実際の実装(メソッド)とを明確に区別している。
操作は次の書式で記述する。
可視性 名前 ( パラメータ ) : 戻り値の型 { プロパティ }
パラメータは次の書式で記述する。
方向 パラメータ名 : 型 { 多重度 } = デフォルト値 { プロパティ }
操作の要素
- 可視性
- 操作の可視性を指定する。
- 名前
- 操作の名前を指定する。
- 戻り値の型
- 操作か呼び出し元に情報を返す場合、その型(分類子, 基本型, コレクション型など)を指定する。返す情報がない場合、「void」を指定する。戻り値の型は省略可能であり、その場合には戻り値に関するいかなることも推測/想定することはできない。そもそも戻り値があるかどうかさえ判別不能である。
- プロパティ
- 操作に関する制約とプロパティを指定する。これは省略可能であり、その場合には中括弧{}も省略する。
パラメータの要素
- 方向
- 省略可能。パラメータの使われ方を表現する。「in」「inout」「out」「return」がある。
- パラメータ名
- パラメータの名前を指定する。
- 型
- パラメータの型を指定する。
- 多重度
- パラメータの型のインスタンスがいくつ存在するかを指定する。省略可能。
- デフォルト値
- パラメータのデフォルト値を指定する。省略可能であり、その場合には「=」も省略する。
- プロパティ
- パラメータに関するプロパティを中括弧{}の中に記述する。